「直感力 思考力 選択力の鍛え方」2019 6 29 土曜 2時開催
レポート 加籐ゑみ子
美意識を高めるためにも他のスキルをレベルアップするにも直感力、思考力、選択力はベー スになる重要な基本力といえるものではないでしょうか。
①人間に取って最も役立つ力は何でしょうか。感じる力ではないかと思われます。
五感 を駆使して素早く判断できるための直感力、直観力です。
美を見つけるためにも、上質生活の 満足度を高めるためにも、物事や状況の判断の助
けになります。洞察力の一助にもなります。つまり違和感に鋭くなります。
②思考力、考えるということを真面目にとらえてみましょう。
日常習慣で考えずに無意識にやっていることも時に考えてみます。面白いからとか
楽しいとかだけではなく四方に満足が得られる役立つものであるかどうかです。
考えることは行動の最初の一歩に重要な方向と勇気を与えます。
③選択力が重要なのはすでにお分かりのように選択が人生を決めているからです。
選択力は直感力、直観力、思考力などの基本力が総合されます。
この三つの基本力を整理してみましょう。そしてパワフルな力に鍛えましょう。
1)直感力、直観力
「直感力」は経験も組み込まれていますが自分の好きなこと気になっていることは特に閃
きます。つまり無意識に感性や感覚が本能的に判断するのが直感力です。
第六感とか女の勘です。(勘=物事を直感的に感じ取る能力 感=感じる)
右脳と左脳をつなぐ脳梁があって女性の場合脳梁は男性より太いと言われています。
女性が現実の問題を直感で解決しやすい要素の一つかもしれません。
直感的な判断をすることは直感脳の働きとも言えそうですが脳の特徴の一つです。
第六感を信じて無意識な直感力に自信を持ちましょう。説明しにくい閃きです。
「直観力」は知識や情報、経験、理解していることで推理して即時に判断することです。
意識して積み重ねて身につける「感じる力」です。(観察力、洞察力、推理力)
観察や疑似体験を有効に活用します。 見えないものも見抜く洞察力も必要です。
心を読む力です。動作や顔色、違和感から判断します。説明が可能です。
総合力で速攻に答えを出します。
直感力と直観力の両方を身につけるのが良いでしょう。
◎五感を鍛えましょう(視覚 聴覚 触覚 臭覚 味覚)まずは感じることを大切に。
視覚(視野を広げる、盲点に気づく極力美しいものを見る)
聴覚(心が休まる音楽を聴く、物音の方向を確認、聞くことに集中する時間を持つ)
触覚(布に触って素材を確認してみる、いろいろな材質の感じを確かめる)
嗅覚(食べ物の匂い、気分の良い匂いを知っておく)
味覚(好き嫌いをなくす。美味しいと感じて食べる)
◎何を感じたか客観的にチェックします。違和感がある?感じ方に注意します。
◎感じたことはメモにして残しましょう。(気になること、違和感)後で結果を追記
◎閃きの場数を増やしメモをして記憶します。(勘が狂う 勘が冴えるを確認)
◎知識や情報を自分が納得するまで探求します。(鵜呑みにせず、密かに疑ってみる)
◎経験や疑似体験を記憶します。良い経験は正確に、悪い経験は改良策を記憶します。
◎観察力を鍛えます(観察結果をメモ)観察は見て判断することですが、さらに見えない部分も慮るまたは配慮する洞察力も鍛えましょう。(変化から理由を推測してみる)
◎生活パターンやルーティーンワークをあえて変えてみると良い習慣が生まれます。
◎素直な心の動き、警戒心をいつ感じるかなど意識して、感じたことを客観的に見ます。
(自分を客観的に見ます)
◎地球や宇宙の原理や真理などにも興味を持つと感じたことに自信がわきます。
◎雑念は勘を鈍らせます。1日一回は頭を休ませる(クリアに)ことが必要です。
自然の中で五感を解放すれば、ストレスが軽減され心身の疲れを癒すことができます。
脳はリラックスすることで免疫力が高まります。よく働かせ適切な休養を与えましょう。
直感を行動に結びつけることでさらに自信が増してきます。(朝の散歩 森林浴 )
直感を大切にして直感脳を育てます。ことの流れ状況の変化に素早く対応できるようになります。
2)思考力
考えるということは情報を集めて組み立て、自分の情報を作るという行動です。考えを語ることは自分が発信する情報を伝えることです。考えの多くは昔からすでにあるものでそれを今の生活にふさわしく組み合わせて適切なものにすることです。
訓練すれば考えの幅、奥行きが出て物事の解決が素早くなります。日常的にはなぜなのかを解き明かして答えを導く心地よいプロセスといえるでしょう。
◎考えることを積極的な習慣にしましょう。考えることは問題が解決したり良い方向に向かう事ですから自分だけの利益ではなく、四方が納得できる良い結果を見出せる考えが、人の考える上質レベルと言えるでしょう。
なぜかしらと疑問に思うことの納得する答えの積み重ねによって自分の考えはこれだというものに近づきます。想像力があれば思考力はさらに広がります。
◎情報を集めるには常にキーワード、またはテーマを持っていると集まりやすいようです。今まで見過ごしていたものを見つけたり無視していたものが輝いて見えるのです。
情報の集め方は 目的の類似 内容の近似 関連性 正反対のこと ポジティブなことネガティブなことつまりあらゆる角度からできるだけたくさん集めます。(自分に都合の良い情報や少ない偏った情報に惑わされると情弱という罠に落ちてしまいます。)
◎多くの情報が解決してくれると思いがちですが情報を見極めることが必要です。
誰が主役 何の目的の情報かを知って役立てます。最小限の情報でも目的に適切な情報になることもあります。(例えば不特定な100人に聞いた答えとそのテーマに関心のある10人に聞いた場合の内容は濃さが違います。10人の内容で答えが出る場合もあります)
◎知りたいことを調べて知識として記憶に留めるだけではなく、目的や目標の適切な答えとして自分の言葉に置き換えます。もちろん記憶力が手助けになります。自分の言葉にすることで本当に適切かどうか自分が理解しているかどうかがわかります。(できた考えが自分で明確に理解できていることが大切です)
◎集めた情報はまず整理することを忘れないことです。
仕分け 分類 箇条書き マトリックス(ダブりはないか 不要なものは入ってにないか)◎整理の方法には個性が発揮できます。
案件に関する解決の基本は➀着地点の確認(最重視すること、目的)②ふさわしい解決方法かどうかのチェック〜強弱をつける。並べ替え。別のものに代える。③必要な努力目標などを導き出せる整理が必要です。
◎分析力のトレーニング (ニュースなどを題材にして原因は何、流れにどんな特徴があるか、結果はその先どんな修復が必要か)自分の考えも客観的に分析しましょう。
◎思考力と直感力を同時に発揮することは脳梁を渡って(右脳と左脳を同時に)総合的な答えが早くて正確に求められるかもしれません。
◎情報の組み合わせから導き出された自分の新しい情報をストーリーにします。
◎自分で評価をします。(事実といえる整合性のチェック、案件に対する正当性、納得できるかどうか)
◎特殊解は一般解になる可能性を持っています。(特殊だと切り捨てない事です。)
◎だからなんだといえるか。(役立つか、その先に対応できるか)現実に落とし込みます。◎考えるのは言葉です。語彙が豊富であると考えに広がりが出ます。外国語で考えるとグローバルになります。
◎考えることの最終は本質を見定めてあるいは人の本音を知った上で理解しやすい演出や言い換えによって納得できる良好な考えとみなされます。(常に必要なことは基本的な4w1h〜who,what,when,where,howで事実を説明そしてwhy、why not,what ifで自分の考えを加えて誘い込む事も必要です。つまりコミュニケーション力 プレゼンテーション力で思考力をカバーし有効性を高めます。
◎日常的な考えごとは日頃からなぜという疑問を解決する習慣を持ってさえいれば、案外短時間で解決する事が多いのです。ただし、自分が納得しても周り(家族友人)や一般的な付き合いの社会で通用するかどうかの検討が必要です。四方納得する考えが生まれた場合には説得力があると言えるでしょう。
◎感情のコントロールができないと正確ななぜの答えは出にくい場合が多いといえるでしょう。情報の検討などより感情が優位になるからです。(これは考えではなく「したいかしたくないか、いやだとか好きだ」とかに惑わされた状態です=悩む〜考えではないので解決しません)考えることが解決への近道です。同時に偏見も少なくすることです。
◎考えを持ち越さない(考えを整理して答えは出なくても今日はそれでよいと終止符を打ちます。)結論を中途半端にしたまま眠ると脳は休養できません。結論は出なくても一応終了とすれば脳がさらに良質な整理で答えを出してくれる場合もあります。
一般的な考える方法
水平思考 右脳を使って いろいろな視点で考える
垂直思考 左脳で考えをまとめる 与えられた枠で答えを引き出す
立体思考 全体を見渡した高次元で考える
6パターンから考えるシックスハット法(エドワード・デ・ボノ) 1985年に
水平思考に到達する手法(帽子の色に即した意見を出し合ってまとめる)
白い帽子(情報 客観的に 中間的な)赤い帽子(感情を 直感的に)
黄色い帽子(楽観的 希望的 積極的・ポジティブ)
黒い帽子(悲観的 消極的 批判的・ネガティブ)緑の帽子(創造的に 確信的に)
青い帽子(分析的 俯瞰的に 冷静に)
ブレーンストーミング (4〜6人くらいで1〜2時間以内)情報や解決策をランダムに提案して見定めるための役に立てる
◎アイデアや意見は否定しない事も必要です。特に他人の意見は一応聞いておき、別な意見も出す。特に相手を否定すると考えがまとまらず批判の応酬になります。
バトルよりも組み合わせて作り上げる事の方が考える事の上質かもしれません。
想像力 視点を変え、視座、視野を広げましょう
多くのことを知りたいという好奇心が想像力の元になります
創造力 思考力でデザインやアートなど抽象的なものに表現する。
抽象的思考 抽象的に考える
日常生活には創造力も必要ですが想像力の方がより頻繁に役立つと言えるでしょう。
おまけ
デザインとは人間生活、生活空間、生活行為などにおける方法論です。
生活方法、生活姿勢の考え方つまり大げさに言えば生活哲学を具現化することです。
生活行為、生き方という目的の持つ要素を限りなく理想に近づけることです。
素材 形 色などから予算 サイズ 価格 強度 バランス 表面処理 時間や期間などを決めるために与えられているあらゆる制約に対して冷静にかつ客観的に対処しつつ、美しいものを作る情熱を持ち、役立ちたいという意欲を限りなく強く行使します。
3)選択力
選択とは物事を判断し決断することを伴います。そして選択の責任はすべて自分にあります。自分以外の人に選択をゆだねたとしてもその責任は自分にあります。選択は1)スピード、2)的確さ、3)先を考える総合性です。
選択を間違った場合は先でその選択が間違いではなかったと思える方向に修復する努力によってその責任が全うされます。つまり選択には覚悟と責任が伴います。
スマートセレクターになるために必要なことを整理してみましょう。
◎選択にはいろいろな場合と種類があります。どんな選択かを無意識、または意識的に判断することが良い選択の一助になります。まず選択の種類というのは小さいか大きいかではありません。一般的には人生の岐路(最終学齢になる学校の選択、就職の選択、結婚などと思いがちですが)は大きな選択と言われますが実はほとんどが成り行きです。なぜなら小さい選択の積み重ねが今日の状態を作り上げていると言っても過言ではないのです。小さな選択とは今日は何をどこで食べるか、誰に会ってどんな話をするかなどは小さな選択と言われそうですがそれを積み重ねて自分が出来上がっているのです。
重要度の大小ではなくどれも大切な選択であり常に上手な選択をするべきでしょう。
時間のない選択は軽率な選択をしがちですが自分の都合だけしか思いつかないとか、時間がないからよく考えられないという理由で選択が軽率になります。また大した問題ではないとあまりよく考えず、むしろめんどくさいからなどというのが軽率な選択です。
トレードオフ(二者択一)、選択しない(選択の責任を緩くする)決められない選択、などが我々を後で困った状態に追い込みます。
◎常に優先順位が重要(人間関係、もの 空間 時間 仕事 遊びetc)です。何が一番大切かを常によく考えておけばいざという時に適切な判断ができます。
◎選択のための要素( 知識 感覚 感性 経験 疑似経験 一般情報 直観力 直感力)などによって選択の方向性が出ます。
◎現在置かれている立場の認識、目的の明確さによって選択の答えが出ます。
◎安全を重視する(命を守る選択)ことはすべての選択の最優位になります。
◎日常の選択行為を減らす(何を着るか何を食べるかどこに住むか)あまり選択の必要が多すぎて疲れます。選択しなくても習慣に任せることを無意識にやっています。時にそのチェックをして習慣を変えることで良い選択ができるようになります。
◎変化に柔軟性を持った選択と変えることを良しとしない選択どちらが現代的でしょうか
信念を貫くという固い決心よりも時代にあった柔軟性を持って的確な選択をしたいものです。想像力も重要な助けになります。
◎結果を気にしない選択、プロセスを楽しむ選択を意識してかつ結果を思い返すことで選択のトレーニングになります。
◎将来の目的 今の瞬間をどう生きるかの選択によって自己表現、自己主張に見えます。
◎センスが良くなるには良い選択の積み重ねに負うところが大きいのです。センスの良い人は基本的なことをわきまえてその時々の瞬間に見事な選択のできる人です。
レディメイドの選択 例題に合わせて(同じような問題だから同じ方法の解決策?)
セルフメイドの選択 特定の今までにはない方法の解決策
判断力 大切なことは何かを常に間違わない
対応力 選択の対応に心地よく立ち向える
決断力 間違いのない素早い判断ができる
未来はいつも誰にも(老若男女)不確実なものです。そして一瞬一瞬に選択のオプションが与えられているわけです。選択の結果を恐れないことでしょう。